自然

(毒キノコ注意報)秋になったし、食べられるキノコと似た毒キノコで危ない目にあった男の話をしようか

気温がグッと下がった気がする。

ほんの最近まで、外を少し歩いたら汗がにじんでしまうくらいの暑い日々が続いたというのに、いつの間にかそんなことはなくなった。

ときたま、どこからか虫の鳴き声が聴こえてくる。秋の虫たちの鳴き声。

知らないうちに、夏は去っていてしまったらしい。

夏大好きな僕。夏には何か面白いことが起きそう。そんな季節は、どうやら秋にバトンを渡したようだ。

というわけで……待っていたぞ、実りの秋よ!

はい、秋と言えば食べ物ですよね(常時腹ペコ)。

秋は美味しい食べ物がいっぱい。あなたは秋の食べ物で何が好きですか?

海も山も幸がたくさんの季節。お店にはたくさんの食べ物が並び出しますし、自然のなかにもみのりがいっぱいです。

そんな中でも、特にキノコ。まさに秋の実りの代表ではないかと、僕は思うわけで。

キノコ狩り、行ったことあります?

まるで宝探しみたいで楽しいし、採れたキノコは格別の美味しさ。秋の楽しみの1つです。

キノコ狩り行ってみようかな~

はい、そう思う人も多いはず。

だが、ストッププリーズ。

キノコはぁ、なめてはいけない、なめてかかってはいけないのだ……。

というわけで、キノコになめてかかり、危うい目に会いそうになった1人の男の話をしようと思う。

すなわち、僕のことですw

 

イグチを採りに山へと繰り出していた

その日は今ぐらいの時季だっただろうか。ちょうど夏が去り、秋が代わりにやって来た時分だったと思う。

大学の先輩と、山へキノコ狩りに行くことになった。

先輩とのキノコ狩りはこれまでにもやってきたことで、そのときも、僕は楽しみに先輩の後ろをついて行っていた。

頃合い的に、いろいろと美味しいキノコが生えてくる時季で、また訪れた場所的には、イグチのようなキノコが採れる場所だった。

秋晴れの気持ちのいい日で、歩いていて心地よかった。涼しい林の中を探索していると、地面にキノコが生えていた。それはイグチ系のキノコで、大ぶりないかにも美味しそうなキノコだった。

見渡してみると、辺りには同じキノコがいくつも生えていて。「これは当たりの場所を見つけたぞ!」と、嬉しくなった自分。イグチのキノコには、毒キノコはほとんどない。そして、見た目的に自分の知っている食べられるイグチであろうと思った。

持参した袋の中に、そのキノコを次々と放り込んでいく。袋はあっという間に一杯になった。

「先輩、いいイグチが採れましたよ」

ウキウキ気分で先輩に成果を披露しに行った僕。先輩もさぞ喜んでくれるだろう……僕はそう思っていた。

「おおよくやった。どれどれ……」

そう言って先輩は、キノコの入った袋を覗き込んだ。きっと嬉しそうな顔をしてくれる。僕はそう予期していたのだが。

現実は、そうはならなかった。

先輩は、訝し気な顔をして言った。

「Yu、このキノコ、色が変わっているぞ」

えっと思い、キノコを一つ取り出してみる。すると、先輩の言う通り、キノコの傘の裏側、イグチ系のキノコではスポンジのような見た目をしているその場所が、最初見たときは黄色だったのに、今は一部が濃い青紫色をしていたのだ。

「これは食べられる奴じゃないぞ! ドクヤマドリだ!」

先輩の言葉に、僕はひどく驚いた。食べられると思っていたそのキノコは、イグチの中でも数少ない毒キノコ、「ドクヤマドリ」だったのだ。

危ないところだった。ドクヤマドリは、傘の裏を傷つけるとその部分が黄色から青紫色に変化する。そのことは僕も知っていたが、いざ本物を目の前にして、そんな目立つ特徴にも気が付かなかった。

もし、そのまま家に持ち帰っていたとしても、きっとその変化した傘の裏側の色にはすぐ気づき、決して食べることは無かったとは思う。でも、一瞬であるにしろ、毒キノコを食べられる思って採取してしまった。それがなにより恐ろしかった。

 

キノコを採るときの3か条

とまあ、こんなことがあったわけで。僕にとってはかなり衝撃的な出来事でした。ともすれば、食中毒になっていたわけですから。

このときの僕にはこんな確信めいたものがあった。

「イグチなんて分かりやすいから絶対に間違えない」

僕は自分に、自信を持ってしまっていたんです。



自信を持つのはいいけれど、キノコとかに関しては、むしろ半端に自信を持つのは危ないことに思う。スポーツとかで、変に自信を持っちゃって、それでちょっと怪我をしてしまうとか、その程度ならまだいい。

ですが、キノコは失敗すると本気で命に関わる。

それが恐ろしいところなんです。

そのとき、僕の傍には先輩がいました。キノコなんかに詳しい先輩です。だから無事だったといえます。ですが、キノコ狩りを考えた人の傍には、そのように自分を守ってくれる人はいるでしょうか?

キノコに限らず、自然の中には美味しそうキノコに似た、僕たちを危険な目に合わせる有毒のものがたくさんあります。

頼りになる人がいつも近くにいるとは限りません。なので僕は、キノコを採るときには以下の3か条を守るように心がけています。

いったいどんな3か条かというと、以下のようなものです。

 

  1. 確信が持てないキノコは採らない
  2. 知っているキノコだけを採る。むやみやたらに新しいキノコを採ろうとしない
  3. 知っているキノコでも、必ず確認する

 

まあ、「こんなの当たり前だろ」と思う人もいるくらいに基本的なことなんですけどねw

まず①ですけど、これはもう絶対順守。僅かにでも疑いがあって、それを無視した結果食中毒になったら目も当てられない事。

そもそも、口に入れなければ絶対に食中毒にならないです。当たり前だけど。

なら、別にそのキノコが食べられなかったとしても、毒で苦しむよりかははるかにいいことだといえるわけです。

次に②なんですが、キノコってそれはもうたくさんの種類があります。その中には人にあまり知られていないけれど、美味しいキノコを数多くあります。

美味しいキノコをせっかくなら採れるようになりたい……そう思うのはとてもいいことですが、しかし、それを覚えているときがとにかく一番危険だと思えます。

中途半端な知識を持っていくわけですから、キノコの間違いが起きやすいんです。

ですから、よほど詳しい人と一緒しない限りは、新しく食べられるキノコを次々と新しく覚えていこうとするのは危険なことになります。詳しい人に正しい知識をしながら、一つ一つ学んでいくのがいいかと。

 

最後③ですが、これはとっても大事なことだと思います。何度も採り、もう「このキノコはばっちり覚えたから大丈夫」と思えるようになったなら、それは素晴らしいことです。

しかし、だからこそ覚えたキノコを採ったら、必ず確認をするようにすることが大切に思います。

初めの方で話したように、僕は有毒キノコを食べられるキノコと勘違いしてしまいました。

ドクヤマドリのように分かりやすかったらいいんですけど、中には分かりにくいキノコも多くあります。

そういうキノコたちに関しては、しっかりと確認をするのが大切です。

もしかしたら、このキノコには毒があるかもしれない。そのことを忘れずに、常にチェックをしていくのがいいです。

 

いかがでしたでしょう? もうすぐキノコ狩りに行こうかと考えている人たち、必要な知識とかは、ちゃんと身に付いていますか?

もし分からなくなったら、ためらわずにキノコは捨てちゃってください。無理して食べようとはしなくていいです。

また、同じ袋の中に一色くたでキノコを入れてしまうのはよろしくないことです。毒キノコの胞子には、同じように毒が含まれていて、料理に混ざってしまうとその料理が毒で汚染されてしまいます。

なのでそうならないように、キノコごとに袋を分けることが大事だと思いますね。

キノコの図鑑はたくさん出版されているので、ネット情報だけでなく、しっかり図鑑も活用しましょう。また、図鑑ごとに書き方や見分け方なんかが違うこともあるので、数冊図鑑を持っているのが望ましいかと。最低一冊は必ず持ちましょうね。

電子書籍サイト【ConTenDo|コンテン堂】

さあ、もうすぐ秋がやってきます。しっかり知識を身に付けて、楽しいキノコ狩りを楽しんできてはどうでしょうか。